先週土曜日は福島県建築士会主催のヘリテージマネージャー育成講習会が郡山市で行われました。ヘリテージマネージャーとは歴史的建造物の維持保全、マネジメントなどを行える人材育成です。私は既に取得していますが、福島県建築士会事務局として毎年参加しています。今回は現場視察という事で、旧福島県尋常中学校本館の耐震工事現場です。

まず初めに現場担当の方から工事概要の説明をいただき、その後現場内へ。東日本大震災後にも改修工事が行われており、現場担当の方はその時も施工管理をしたようです。文化財という事で建物はしっかりと管理されています。明治22年に建てられたという(確定では無いようです)ことで壁下地なども独特です・・。壁下地には木ずり板を施工しますが、写真の通り水平に張った部分、斜めに張った部分があります。文化庁の方も2通りの施工は意味がわからないそうです(笑)。

 

しっくいもきれいに仕上がっており、最後に小屋裏へと案内していただきました。小屋裏も独特な小屋組みで現在では組まれない方法です。

耐震補強は鋼製の水平ブレスで参考になりました!今後は古民家や文化財建築物の改修に役に立てたいと思います。