先だってより改修工事がスタートした温泉宿の工事。トイレの解体工事を行っていますが、朝のミーティングで職長より「壁の中が腐食していて柱などが無くなっている状態」と報告が。早速現場に向かい確認してみると唖然・・・。部分的ではありますが腐食が激しく柱、間柱、壁下地がほとんどない状態です。左の写真の「この壁」とある部分が中身は右の写真です。
原因はすぐに分かりました。このトイレは温泉水を床下に配管し床暖房として使用していました。長年建っており、途中地震などもあったので温泉水が漏水し、その水分、蒸気で腐食していたと思われます。今回の工事で床暖房は使用できなくなるので、いいタイミングだったかもしれません。
こういった腐食の仕方は稀ですが、一般の住宅でも見た目はきれいですが中身が腐食していることは多いです。原因は漏水、雨水の侵入がほとんどです。
日常の点検では見つかりにくいですが、少しでも漏水の跡があったら工務店さんなどに相談したほうが良いです。