土蔵大改修

2011/07/14(木) 日記
東日本大震災において被災した福島県下郷町の土蔵改修工事を手掛けるようになりました。かなり古い土蔵で壁厚は20cmあります。まずは外壁の崩れた土壁を撤去しました。土台は腐食していたので交換ですが、柱を下部から1mで切断します。ただし土蔵の自重をうまく支えなければいけません。木材を井桁状に組んだ「下駄」というものを柱周りに設置し、各柱は鋼製のレールで繋ぎます。これで建物全体を宙に浮かせた状態となります。新しく鉄筋コンクリートの基礎を立ち上げるのでその高さに新しい土台を設置し、その後基礎コンクリートを施工します。舞上げ、と呼ばれるこの工法は最近では少なく、また施工できる職人さんも少なくなってきています。貴重な現場ですのでフォトギャラリーに載せていますので(随時)ご覧ください。

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